2010年01月02日

今日のおすすめのDVD『オーストラリア』★★★☆☆

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そのものずばりのタイトルに、豪州出身の2大スターを配しました。
長尺(約3時間)の大作。画が美しく雄大な神話のような大河ドラマ。

「『ムーラン・ルージュ』『ロミオ&ジュリエット』の巨匠バズ・ラーマン監督
が贈る壮大なラブストーリー。一年も帰ってこない夫を訪ねて、
ロンドンから数千キロのエキゾチックな未知の地オーストラリアへ
乗り込んできたレディ・サラ・アシュレイ。
夫の広大な領地に着いたサラは、そこで衝撃の事実を知る…。ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン、デヴィッド・ウェンハムほか出演。」



★★★☆☆

<< 白人とアボリジニの血を引くナラの目からみた豪州現代史 >>

予想に反して尺が長く、怜奈いドラマなのかと予想して鑑賞し始めたら、
意外や意外、壮大な大河ドラマだったのですね。

全編通して、絵柄がCGっぽくて、ウソくさく、特に
クライマックスの空襲シーンは、あまりにも美しすぎるので、
この時点で、「ははん、この映画のテーマは壮大な自然を背景に
した二人の恋愛物語なのね」という印象が決定的になります。

異様に美しい景色と、個性的なアップと構図を駆使して、
絵葉書のように美しい(まるで観光ガイドのような)オーストラリア
の雄大な自然を背景に、太平洋戦争時の豪州の牧場と利権を巡る
壮大なラブストーリー。

人種差別や開拓時代?の豪州、それに戦争と先住民の解放など
さまざまな題材をたくさん詰め込みましたけど、ラブストーリー
だと判明すれば、ゆったりと物語を楽しめます。

それにしても、二人の名演技もあってよいできばえなのに、さほどの
感動を覚えないのはなぜなのでしょうか?やはり、そこは「まるで
舞台を観ているよう」に美しく計算された構図が、かえって感情移入を
妨げているのかもしれませんね。

主人公?である、ハーフの「ナラ」の大きな瞳のアップの多用は印象的です。



posted by 佐倉ごるふ at 13:52| 東京 晴れ| Comment(28) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日のおすすめのDVD『グラン・トリノ』★★★★☆

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2010年、今年の一発目の楽天ブログは、この映画DVDからスタートです。
新年の一作目にひさわしい、男の映画。



★★★★☆

<< 一瞬も気を抜くことなく一気に観おえた男の人生劇場 >>

なんか、すごいな。これが素直な感想。

最初から最後のクレジット(この海岸沿いのシーンが、やけに
美しい)まで、一気に見終わった。なんで、すごいんだろうか?

小品である。有名人が出ているわけではない。
社会問題を声高に叫んでいるわけではない。
驚嘆すべき絵柄やシーンが登場するわけでもない。
あっと驚く美人やいい男が登場することもない。
美しい景色や、涙涙の暖かい人間関係があるわけでもない。

しかし、観る物の心を揺さぶるのはなぜか?それを考えてしまう。

アメリカに移住してきた移民同士が肩寄せ合って、
互いにハリネズミが接近しあうような、とがった関係で、
暮らす住宅街に、独居になった孤独な男が暮らす。
そこで起こるアジア系移民との交流と、交流を通じて
自分の死に場所、死ぬシーンを求めた老齢な男の姿。

この映画から、アメリカがかかえるさまざまな社会問題など
を見ることはもちろん可能だと思います。しかし、そこは
イーストウッド。社会派ではなく、人間の生き様を描いている。

イタリア系店主が営む理髪店に、タオを伴ってつれていき、
「男」同士の会話を真似させるシーンがある。ここはこの映画を象徴する。
男は強くなければならない。同時に、やさしくなければならない。
加えて、この作品は、「アメリカの男(移民も含んで)」の姿の象徴でもある。
言い換えれば、現代のカウボーイ、ライフルマン、夕陽のガンマンでもある。

好きだったイーストウッドを、本作品で、もっと好きになった。
まさに、「こんも人を見よ」といえる、最高の作品。


posted by 佐倉ごるふ at 00:36| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

今日のおすすめのDVD『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』★★★★☆

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■ 出演: ブラッド・ピット, ケイト・ブランシェット 監督: デビッド・フィンチャー

『華麗なるギャツビー』などで有名な作家、スコット・F・フィッツジェラルド
の短編『ベンジャミン・ボタンの数奇な人生』を下敷きにした、
壮大なラブファンタジー。

『セブン』『ファイトクラブ』『ゾディアック』『パニックルーム』
など、観客をあ!といわせる傑作を連発してきたデヴィッド・フィンチャー
は、今度は、サスペンス抜きの、『フォレスト・ガンプ』なみの
傑作、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を登場させました。

観る前に想像していた内容より、はるかによいできばえで、
感動の傑作です。話の内容や、映像の美しさに加えて、ブラピや
ケイト・ブランシェットの驚異的な年齢表現が最大の見所。

ファンタジーにリアリティを持たせ、「もしかしたら、こういう
男が昔本当に、いたのかもしれない」と思わせるおもしろさです。

なお、邦題は「バトン」ですが、実際には、話の内容とひっかけて、
「ボタン」です。原題も「ボタン」Buttonですね。
オープニングの、パラマウントのロゴに、ボタンがたくさん落ちている
シーンを本作品のために特別に制作してますので、そこも見所です。



★★★★☆

<< どんな人生にも「劇的なドラマがある」ことの気づきがある異色の秀作 >>

「年寄りで生まれて若返っていく数奇な人生」

これを聞いたとき、なにせ、トリッキーな作風なデヴィッド・フィンチャー作品だし、なにより、もしかして、アイデア勝負のトリッキーで観客を驚かせる娯楽映画なんじゃないのかな?と想像していました。

ところが、完全に勘違い。間違っていました。

すばらしい作品です。プロットもさることながら、映像表現の卓越さで、完全に感情移入して、人生についてさまざまなことを考えてしまいました。

あるエピソードで、最初と最後に登場する、この世と人の生き死にを
支配する「逆周りの大時計」の逸話からお話は始まります。

人間のライフサイクルが逆転した男の人生は、驚異と恐れと、おののき
と愛、出会いと別れ、ロマンと冒険と悲しみとやさしさと、
神の存在と永遠の命を感じる、荘厳な物語でした。

とんでもない挿話やシーンが続々登場する・・わけではないのに、
最後まで見終わると「いいようのない」深い感激が心の底から湧き出てくるのは、一体、どういう感覚なのでしょうか。自分でもよくわかりません。

それは、きっと製作陣、とりわけデヴィッド・フィンチャーの感性をあますことなく表現し随所に多数もりこまれた、ノスタルジックで美しすぎる映像、静かだけれども、物悲しい音楽のできばえのよさにあるのかもしれません。

奇をてらった演出は抑えた丁寧で正統派な描き方も、理解しやすく感動を呼ぶ要因かもしれません。

この映画で感じる根底にあるもの。それは、母性、母(はは)です。
ケイト・ブランシェット演じる永遠の存在は、ベンジャミンの目には、
少女、女性、母、そして、そこから来て、そこへ帰る、原始母性であったことでしょう。

ベンジャミンが世界を旅し、さまざまな人と出会い、別れ、驚異を目にし、自然に感嘆して生きてきたとしても、彼には帰るべき、子宮があったのです。そんな、暖かくも壮大な、連綿と続く命の輪の中に生きている一人の男、自分を重ね合わせて、深く感動する秀作です。

ところで、見所は、時代、時代を映した町並み、景色、船、航海も
ノスタルジックですばらしいですが、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットの、年齢に応じた顔は、驚くばかりのテクノロジーです。
どのシーンをとっても、「美しすぎる」と感嘆する必見の作品です。


posted by 佐倉ごるふ at 08:44| 東京 曇り| Comment(18) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

今日のおすすめのDVD『崖の上のポニョ』★★★☆☆

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実は、映画館へ観にいこうと思っていて、いけなかった
話題のポニョ。ようやく観ました。驚きましたねえ。
なんか、すごい神話の世界です。大人になりすぎた私は、
無邪気に楽しむことができず、雄大な自然の描写とか、
宗介とポニョの関係とか、ポニョのママ(ポセイドン?)とか、
いろいろ解釈しようとしてしまいました。

それは、もしかしたら、この作品には、会わないのかもしれません。

でも、おもしろかったですよ。夢中で観たのは間違いない。



★★★☆☆

<< 「理解しよう」「解釈しよう」とする態度を超越したシュールレアリズム >>

驚きました。ムダな解釈、解説、複線など全部剥ぎ取って、描きたいものを自由奔放に「大胆なタッチで」で描ききった傑作。それはある意味、観は置き去りになる可能性をもっていますね。

『ハウルの動く城』あたりから、どうも、話の発想が違ってきたような
気がします。それから、絵のタッチも変わってきた感じ。

例えがよくないけれども、『ナウシカ』『ラピュタ』『トトロ』『千尋』『豚』などには、背景知識、ものがたり、があったような気がする。

しかし、『ハウル』しかり。そして、この『ポニョ』は、以前の作品を
飛び越えて、ある意味、いい意味で一線を越えて、イマジネーションの世界に没入した感じがします。それは、たとえば、ピカソは、若き頃は、青の時代や白の時代など、驚異的なデッサン力、絵画力、創作力を発揮していましたが、そのうち、キュービズムや抽象絵画を経て、「ピカソ風」を創出したように才能ある作家は、そうやって、変異していくものなのかもしれません。

シュールな要素を存分に盛り込み、観客のため、とか、ヒットのため、とかは最小限にして(多分)、完成させたであろう、宮崎駿という天才の頭の中、夢の中を大画面に展開した、稀有な佳作です。

ただ、お子さんが見たとき、どういう感想なのでしょうね。機会が
あったら、ぜひピュアな目線の感想を聞いてみたいですが、
公開当時、驚異的な大ヒットしたことを、見れば、
子供には受けたことは間違いないんでしょう。


posted by 佐倉ごるふ at 10:25| 東京 曇り| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

今日のおすすめのDVD『いつかあなたに逢う夢』★★★★☆

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■ 出演: ブレンダン・フレイザー 監督: ジェームス・F・ロビンソン

偶然見た映画ですが、よかったです。ほっとできます。
ジョアンナ・ゴーイングとか、セルマ・ブレアとか、目が
はっきりとして、大きな瞳の女優が結構好きかも。



★★★★☆

<< ジョアンナ・ゴーイング、はまりました >>

新しい映画でもないし、ヒット作でもない。
でも、心の機微に触れるラブファンタジー。美しいです。

本当の自分の心を見ないように封印し、大都会ロスで男を手玉に取る
詐欺師生活を送る女性。この役を、ジョアンナ・ゴーイング。

美しい。美しすぎる。半開きな感じの口元がセクシー。マイブームです。

運命の女に出会う夢を見るテキサスの田舎男に、ブレンダン・フレイザー。
映画祭で本作で主演男優賞らしいけど、私には、この方、どうも、こういう心の微妙な機微を扱った演技には、見た目が向いていないような気がする。

やっぱり、顔はやさしいけれども、いかんせん、いかついガタイが、雰囲気を損なってしまう。「心やさしい野獣」に見えて仕方がない。

ファンの方、ごめんなさい。でも、まあ、好みだから。

それよりも、都会の上っ面だけの空虚な生き方を、本当はイヤだけれども仕方なく日々をおくる、そんな彼女は、テキサス男と、田舎に触れることで、真実の自分、あるべき自分を発見する、という女性を演じた彼女の演技は賞賛ものです。ラブファンタジー、ラブロマンスの「イケテル」小作品で、私の中では、掘り出し物です。VTRでなくDVDが欲しいです。




フレッチャーの父と祖父は、夢の中で出会った女性と結婚。彼も、夢の中に出てきた女性 ロザリンが運命の人だと思い込む。ある日、サンタモニカでロザリンを見かけ、一途な愛を捧げるが、彼女の正体は金持ちを狙う詐欺師…。ブレンダン・フレイザーがシアトル国際映画祭で主演男優賞を受賞。


posted by 佐倉ごるふ at 14:47| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月11日

今日のおすすめのDVD『僕の彼女を紹介します』★★★★☆

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<< 猟奇的彼女の喜怒哀楽、再び・・はまるっちゃ、はまるってば >>

『猟奇的な彼女』がヒットしたので、同じシチュエーションで、
こっちは、チョン・ジヒョンの役どころは気が強く、
すぐにケンカする女性警官の設定。

でも、腕っ節の強さ、気の強さを、『猟奇的』より倍増させて、
よりスピーディで、ケンカをする必然性を背景にして、結局、
やさしい彼氏は・・。『猟奇的』では、結構韓国くささを消していましたが、
本作では、韓国を前面に散りばめて社会情勢も盛り込む。

後半、喪失感にさいなまされる主人公をみごとに演じ、観客の涙と
感情移入を完全に成功させて、見るものの心をとらえる巧みな
演出と構成は、さすが クァク・ジョエン監督。ラブロマンスの巨匠です。

韓流ラブロマンス、お得意の「恋こがれ」と「喪失」そして
感情移入の傑作です。
posted by 佐倉ごるふ at 23:34| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月10日

今日のおすすめのDVD『猟奇的な彼女』★★★★☆

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<< 笑う、泣く、感激する、恋愛する・・・青春映画のおいしいとこ取り >>

とにかく、脚本というか、ストーリーがよくできています。
なんで、こんなに暴力的なのか?なんで彼女はこんなにも高飛車
なのか?そして、なんで、この男は、ここまでして彼女につくすのか?

恋愛をマンガチックに、コミカルに描く。

そんな映画かと思って観ると、どんでん返しに、涙がとまらない。
かと思うと、エンディングのびっくり。ほっと胸をなでおろす、観客を
飽きさせない、青春恋愛傑作です。

もう、喜怒哀楽が全部つまった、こにくらしいまでの演出と
ストーリーの妙。そして、なんといっても、チャ・テヒョンの
「高橋留美子的」キャラに加えて、なんといっても、チョン・ジヒョンの小悪魔的、かわいさと、怖さは、とりこになること間違いない。
posted by 佐倉ごるふ at 01:22| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月21日

今日のおすすめのDVD『フルメタル・ジャケット』★★★★☆

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★★★★☆

<< ベトナム戦争のリアリティを超えリアリズムを映像化しようとしたのか? >>

(戦場)カメラマンたるキューブリックの本領を発揮した画期的撮影作品。

ベトナム戦争映画としては、先に「地獄の黙示録」が金字塔を打ちたて、
その後、「プラトーン」が大ヒットした後、構想としては、どちらが
先にあったかは定かではないのですが、その後に、キューブリック作品として世に送られました。世間では、ベトナムものとしては、「傑作だが遅い登場」というようなネガな批評もありました。

しかし、テーマはベトナム戦争の非人間性の告発ですが、表現方法
がまったく独創的で、さすがキューブリックとうならせます。彼しか
このテイストは出せません。演出手法としては、彼の一連の作品の
中では、どっちかといえば「時計じかけのオレンジ」に近いといえます。

前半はウェストポイントでの、徹底的なしごきを、従来の映画の常識を
打ち破った演出で描き出します。訓練所はまさに監獄。原作が下地に
あるとはいえ、この圧倒的な描写力は、観る物の目をそむけさせるほど。
猥雑な軍歌を歌いながら地獄のしごきの訓練を重ねる中、印象的なのは
誰も笑わないこと。唯一笑うのは、悲劇の末の・・。

後半は、最前線に送られた「ジョーカー」が戦場報道員として冷めた目で地獄の戦線を報告するスタイルと取る。クライマックスは廃墟にたてこもったベトコンを殲滅するためにタンクの背後から廃墟へ接近するシーケンス。

今となっては、臨場感ある撮影技術は珍しくないが、本作品では、
観客も戦線にいるような錯覚を抱かせるようなハンディカメラでのリアルな構成。そして、ベトコンを発見したその末には・・・。

何回みても、似たテイストの映画は絶対にない、個性的で異色な
傑作反戦作品です。


posted by 佐倉ごるふ at 22:16| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月27日

今日のおすすめのDVD『大いなる陰謀』★★☆☆☆

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★★☆☆☆
<< レッドフォードからのメッセージ >>

3大スターの競演!みたいな、サスペンス大作を予想して
いたのですが、その類の作品ではなかったですね。

いつの間にか寝てしまって、気がついたら、終わってました。

米国現代史の大事件、911テロ、イラン侵攻と中東情勢に対する
政治家、ジャーナリズム、それと、国家の名の下に志願しつつ
一兵卒として死んで行く若きエリート予備軍の学生。

監督でもあるレッドフォードは、学生を教育する先生という役柄の立場
を借りて、自らのメッセージを唱える、という、一種の映画の形をした
プロパガンダなのでしょうか。タカ派と見えるトム・クルーズ演じる議員とストリープ演じるベテラン・ジャーナリストのシーンは、台詞が多くてフォローが大変です。


posted by 佐倉ごるふ at 00:45| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月22日

今日のおすすめのDVD『潜水服は蝶の夢を見る』★★★★☆

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★★★★☆
<< 結局、最後の最後で泣いてしまった >>

なぜか、づっと最後まで泣かなかったんです。見入っていたんです。
でも、やっぱりラスト。「1997年に死去」と氷河崩壊が逆回転していく
シーケンスが出て、涙を流して泣いてしまいました。

ドミニクが見舞われた「災厄」は、有名になったので、あえて
ここで書くまでもない。

驚嘆すべきは、主人公の目線です。これを完璧に映像、映画に完成
させているところが、信じられません。観客は、づーっと「彼」と
同じ「ロック・イン」された状態と、自分の意思を伝えられない状況
(潜水服)を体感することになります。これが悲惨さを倍増させます。

まさに彼の眼前に現れる美女たちが、彼の唯一のなぐさめ。
しかし、そんな感情も最初のほうだけだったと思える。

四肢がまったく動かない彼は、想像と記憶の世界に跳躍するしか生きる
糧がない。彼のまわりで、たとえ妻子供たちといえども、さまざまな
人々が彼を取り巻くが、彼には、「左目」から見える世界がすべて。
普通の人間なら「絶望」と「落胆」に、わめき散らして、暴れたい
ところでしょう。でも、それもかなわない。そんな状況は、まさに
「想像するだに恐怖」に襲われます。

それでも、自伝を書くという、その「生き方」のエネルギーは壮絶。
この自伝を書く行為が、彼の死期を早めたのでしょうか。わかりません。

しかし、演出上は、感情に流されず、淡々と描いた本作は、撮影監督に
名手ヤヌス・カミンスキーを起用し、限られた空間にも関わらず、映像叙事詩になっているところも、見所です。


posted by 佐倉ごるふ at 10:00| 東京 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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