地味な話と題材ではあります。
また、同時に、その描き方、風俗などは、いかにも英国的、
な映画でもあります。
原題は、『炎の戦車』(Chariots of Fire)です。
1940年代のオリンピックに出場したふたりの英国人ランナー。
ひとりは反ユダヤ主義に反発して競技に打ち込むユダヤ人青年。
もうひとりは、走ることが神の存在を感じるキリスト教宣教師の青年。
走るという競技に、ふたりの、異なる思いを乗せて、神聖かつ、人類の
根源にも迫る、荘厳なイマジネーションを、すばらしい音楽と、
スローモーションを多用した映像で、観客の印象に残ります。
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ところで、この「炎の戦車」の物語は、旧約聖書「列王記」にあります。
シリア王がユダヤ人預言者エリシャに腹をたて、彼を捕らるために、
大軍隊を送り出し、エリシャの従者が朝目覚めると、町は馬と戦車を引き連れた
シリアの大軍に取り囲まれていました。
従者はエリシャのもとに駆けつけて、「ご主人様、どうすればいいのでしょう」と
言います。エリシャは「おそれることはない。われわれには、敵より遙かに
多くの味方がいる」と言います。
これを聞いた従者は、バカバカしい、と思います。すると、エリシャは、
「主よ、この男の目を開かせ、それを見せたまえ」と言います。
すると、主が従者の目を開き、従者の目に映ったのは、エリシャを取り囲む
山々に所狭しと居並んだ炎の馬と炎の戦車であった・・・。
これが、旧約聖書の物語です。これをもとに、英国の詩人
ウィリアム・ブレイクが詩『エルサレム』を詠み、映画の題名
はこれからとったそうです。
これと映画との関係は・・・やめときましょう。


